腫瘍外来

【対象疾患】
舌癌、下咽頭癌、上咽頭癌、中咽頭癌、喉頭癌、唾液腺癌、甲状腺癌 等

腫瘍外来では、まず治療前の頭頸部癌患者さんを対象に、診断、病状、治療内容についての説明を丁寧に行います。また、原則として家族の方にも同席いただき、治療内容について納得していただくのが重要であると考えています。

現状では頭頸部癌は進行癌が多く、治療が大変になるケースもみられます。そこで、腫瘍外来ではNBI内視鏡を導入し、咽頭や喉頭の表在癌の早期発見に努めています。現在は重複がんの検診も兼ね、頭頸部癌の治療を行った患者さんあるいは胃癌・食道癌の患者さん、あるいはフラッシャーなどハイリスクの方々を対象にしています。将来的には検診的診察も視野に入れ、対象を広げていきたいと考えています。

がんを早期発見し早期治療を行うことで、多くの患者さんが喉頭摘出などの機能喪失を伴う手術を回避できることを願っています。また、喉頭癌や下咽頭癌の手術を受け喉頭を摘出し声を失った患者さんは食道発声の獲得がなかなか困難です。そのような方にTEシャント術を積極的に行っています。これで音声の再獲得が容易となり、職場復帰を果たされたりお孫さんとの会話を楽しんでおられる方が増えとても嬉しいです。